「つい刺激を求めてしまって疲れてしまう」
「好奇心に駆られて衝動的に行動するのをやめたい」
「行動しすぎて疲れちゃったときの対処法が知りたい」
なんにでも興味津々で飛びついてしまうHSS型HSPの方は、こんな風に悩むことも多いのではないでしょうか。
HSS型HSPは繊細さを持ちながらも刺激を求めてしまうという特性のため、自分で自分の首を締めるという事態に陥りがち。
私自身も何度となくそんな経験を繰り返してきました。
そこでこちらの記事では、HSS型HSPが疲れやすい理由や私が実際に行っている疲れたときの対処法3つを解説。
疲れすぎないためにできる2つの工夫も紹介しています。
- 疲れたときに回復する方法を知りたい
- 自分の好奇心をコントロールする方法が知りたい
と悩んでいる繊細さんは、ぜひ最後まで読んでみてください。
HSS型HSPが疲れやすい3つの理由

HSS型HSPは好奇心旺盛で活動的。でも刺激を強く受け取りやすい分、エネルギーの消耗も早いんですよね。ここでは、そんなHSS型HSPさんが疲れやすい理由を3つ解説します。
①感覚が過敏
HSP気質を持つ人は、視覚や聴覚、嗅覚などの感覚が敏感な傾向があります。
私もそのひとりで、とくに視覚と聴覚が刺激に反応しやすいと感じています。
夏の太陽は眩しすぎて、帽子がないと目を開けていられないし、映画を観に行くと効果音の大きさにびっくりして思わず飛び跳ねてしまうこともあります。

怖い映画でもないのにビクッとしてしまうのは、ちょっと恥ずかしいんですよね
だから映画館に行くときは、飛び跳ねても目立たないように縮こまって座ったり、公開が終わる直前の空いている時間を狙って行ったりすることが多いです。
人が多い場所に行くと、いろんな刺激を受け取りすぎて
「休みたいな」
「ちょっと一人になりたい」
「これ以上情報を受け取りたくない……」
と感じることもあります。
②刺激を求める
HSS型HSPさんは、とにかく好奇心が旺盛です。
五感が敏感なのについ刺激を求めてしまって、後からどっと疲れてしまうこともあります。
たとえば、カフェで友達と話しているときに隣の席の会話が耳に入ってきて「なんか気になる話題だな」とつい聞いてしまうことはありませんか。
友達の話を聞きながら隣の会話も追いかけていて、頭の中は情報でいっぱいに……。
処理しきれなくなって、脳がオーバーヒートしたような感覚になることがありました。
HSS型HSPさんは刺激に惹かれやすい反面、それを受け取る力も強いからこそ疲れやすいんです。



好奇心と感覚のバランスをとることが、心地よく過ごすために欠かせません
③好奇心に負けてしまう
好奇心に負けて動きすぎてしまうことも、HSS型HSPさんが疲れてしまう理由のひとつです。
「やりすぎると疲れる」と頭ではわかっているのに、「面白そう!」と思うとつい手を出してしまうんですよね。
私も「もう少し冷静に考えたほうがいい」と思いながらも、気になることを見つけると行動せずにはいられない性格です。
いつも人の話を興味津々で話を聞くので「リアクションがいい」なんて言われて嬉しくなることもあります。
だけど、疲れてソファでボーっとしたり、時間をムダにしちゃったかなと考えてしまったりするので、好奇心をコントロールすることが必要だと感じてもいます。
ただ話を聞けたら満足だったのにしつこくお誘いを受けるようになって、その人との人間関係が面倒になってしまった、なんてことも。



好奇心が暴走しそうなときこそ、繊細さんの「深く考える能力」を活かしたいところですね
HSS型HSPが疲れてしまったときの3つの対処法


好奇心のままに行動した結果、疲れて動きたくなくなってしまった。以下では、そんなときの対処法を3つ紹介します。
①クリスタルボウルの音を聞く


クリスタルボウルとは、その名の通りクリスタルでできたボウルのこと。
お寺で使う「りん」のような音がして、リラクゼーション効果があると言われています。
YouTubeで「クリスタルボウル」と検索するとたくさん動画が出てきます。
動画のタイトルに「睡眠用」と書かれていることがあるけど、眠りに入ってしまいそうなくらい心地が良い音がするので、疲れたときや頭をリセットして集中力を上げたいときに聞くのがおすすめです。
私はずっと頭の中で独り言を言っていて、静かになることがありませんが、そんな状態でもクリスタルボウルの音は違和感なくスッと感覚に入ってきます。
瞑想には何度も挫折してきたけど、頭の中でずっと壁打ちしながらでもクリスタルボウルの音を聞いていると気持ちがスッキリするので、ずっと脳内壁打ちをしているという方もぜひ試してみてください。
- 横になって目を閉じる
- クリスタルボウルの音を5~10分くらい聞く
※頭のなかのおしゃべりは無理にやめなくて大丈夫です。
たったこれだけで、気持ちと頭が切り替わりますよ。
普通の音楽だと色々な楽器の音がして気が散る、という方も、クリスタルボウルの音なら意識を分散させずに聞くことができると思います。
②お香を焚く


お香を焚くのも疲れた感覚をやさしく癒してくれるのでおすすめです。
香りだけでなく、煙が「くゆる」動きを見ていると、疲れた感覚が和らいでいくのを感じます。
嗅覚が敏感で匂いがするものが苦手という方もいるかもしれないけど、お香のショップに一度足を運んでみて欲しいです。いろいろな香りがあるので好きなものが見つかるかもしれません。
もともとは私も「お香=甘い香り」のイメージがあって苦手でした。でも、お仏壇にお線香をあげたときに「こういう香りのお香を自分の部屋で焚きたい」とピンときてお香生活をはじめたんです。
専門店の店員さんに相談するといろいろなお香を持ってきてくれて、自分に合う香りを見つけることができました。
マッチで火をつける動作にも、心が浄化されるのを感じます(ライターを使ってももちろん大丈夫)。
内面の豊かさを大切にしているHSPさんには、お香との相性が良いと思います。
ぜひ一度試してみてください。
③炎を見つめる


火のゆらぎは、「1/f(エフぶんのいち)」と呼ばれるリズムで揺れ動いています。
これは小川のせせらぎやそよ風など、自然の中にあるリズムと同じで、人間の心臓の鼓動にも近いといわれています。だから、炎を見ていると不思議と安心したり、心地よさを感じるんです。
キャンドルやオイルランプの炎をゆっくり眺めるのはもちろん、ご飯支度中にコンロの火を見つめてみるのもおすすめ。
お湯が沸くまでの時間、つい他のことをしようと動きたくなるけれど、あえて手を止めて「ちょっと一息つく時間」にしてみてください。
短い時間でも、心がすっと穏やかになりますよ。
好奇心で疲れ過ぎないために取り組みたい2つの工夫


疲れすぎて動けなくなってしまうのを防ぐには、好奇心をコントロールすることが大切です。
とはいえ「面白そう!」と思ったら反射的に飛びついてしまう、という方も多いのではないでしょうか。
以下では、反射的に飛びついてしまう行動を抑えるための工夫を2つ紹介します。
①紙に書いて考える
本当に自分に必要なものなのか、紙に書くと落ち着いて考えることができます。
ポイントは「”今の自分”に必要なのか」を考えること。
スマホを見ていると色々な情報が出てきて「面白そう」「やってみたい」と思うことも多いですよね。



紙に書きだすことで、思考が自分の中から外へ出てくるため、客観視がしやすくなります
なぜ興味を持ったのか、どんな風に役に立つのかを書いた後、「今の自分にとって」本当に必要なのかどうかを考えてみましょう。
変化が激しい時代、新しい情報は毎日といっていいくらい出てきます。
いちいち飛びついていたらキリがないのは、もうわかっているはずです。
本当に必要なものなら、またあなたの目の前に現れます。
もしかしたら、今手にするよりももっとブラッシュアップされた質の高いものになっている可能性もありますよ。
客観的に見て今の自分に必要ないと思うなら、手を伸ばすのは辞めようと自然に思えてきます。
②「話を聞けて満足した」と伝える
ネットや街で見かけた情報なら、紙に書いて思考を整理することで解決できますが、相手がいるとそうもいかないですよね。
「面白そうな話だ」と思って聞いているうちに、「今度こんなイベントがあるからぜひ来て!」なんてお誘いを受けてしまい、そこまでの興味があったわけではないのに断れずに参加する……。
なんて経験がある方もいるのでは。
そういうときは、素直に感じていることを伝えてみることをおすすめします。
「お誘いありがとう。応援したいけど、イベントは遠慮しておくね」
と伝えてみてください。
「誘ってくれているのに断るのは悪いこと」
「そもそも自分があれこれ話を聞いてしまったのが原因だし……」
と感じるかもしれません。
でも、素直な気持ちを伝えられない関係であれば、その後も付き合いを続けていくのは難しいと思いませんか。
「1回だけ」と思ったけど、たびたび誘われて人間関係自体に疲れを感じることがでてきてしまうかも。



それは自分にとっても相手にとっても良いことではありません
お誘いには感謝を表して相手の気持ちを大切にし、お断りすることで自分の気持ちも大切にする。
最初は抵抗を感じると思いますが「健康的な人間関係を築く練習」と思ってぜひやってみてください。
【まとめ】疲れやすいHSS型HSPは好奇心との付き合い方を覚えよう
HSS型HSPは、好奇心旺盛で行動的なのに、繊細で疲れやすいという二面性を持っています。
感じる力が強いからこそ、刺激をたくさん受け取ってしまうんですよね。
でも、その感受性の強さはHSS型HSPの魅力でもあります。
好奇心を無理に抑え込むのではなく、「今の自分に必要かどうか」を考え、見極めることが大切です。
疲れを感じたら、周りのペースを気にせず立ち止まって休みましょう。
小さな工夫を重ねることで、好奇心と上手に付き合いながら心地よく生きていけますよ。
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